今回は、派遣社員の産休育休、職場復帰について、私の経験と合わせてお伝えします。
派遣社員で産休育休取得するには
派遣社員として所属する派遣会社の育休を取得するには条件が2つあります。
取得条件
(1)同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること
同じ企業(派遣先)に1年継続して勤務するのではなく、
同じ派遣会社(派遣元)で1年以上働いていれば育休取得の対象になります。
派遣先企業との契約の長さは関係ないです。1年の間に派遣先企業が変わっていても、同一の派遣会社から雇用されていれば、育休取得の対象です。
(2)子が1歳6か月に達する日までに、労働契約(更新される場合には、更新後の契約)の期間が満了することが明らかでないこと
派遣会社が育休復帰後も、雇用の見込みがあると認めている場合であれば条件に当てはまります。
産休育休でもらえるお金を確認しよう。
産休育休でもらえるお金を確認するには?
産休育休は雇用保険から支給されるので、ハローワークのサイトを確認するのが一番良いです。
正しいし、最新の情報です。
育休の概要説明や、支給額の計算方法、手続き方法など記載されています。
育休制度が変わる事もあるので一度は確認しておくことをお勧めします。
ハローワークの公式ページ情報が一番正確ではあるのですが、あくまで一般的な説明で個人個人でいつまで育休が取得できて、給付金はいくらもらえるのか?がわかりにくいです。
実際にどんなお金がもらえるのか?具体的にシュミレーションできるサイトがありました。
あなたの出産予定日から、もらえるお金を計算してくれます。
育休は取得しない方が損!?
育休中は今までの給与所得より支給額は少ない(67%→6ヶ月目から50%)です。
しかし社会保険料が免除になるなど、収入と支出を差し引きすると、育休を取得しないですぐ復帰する場合の収入とあまり変わらなくなります。。
育休取得する場合と、育休取得しないで産後56日後にすぐ働く場合とで実際に入ってくるお金を比較してみます。
- 月給が20万円の場合(額面)で計算
産前(42日)産後(56日)は派遣で働くことはできないので、合わせて14週間は無収入ですぐ働くと仮定します。
●産休明けすぐ働く(フルタイム)場合(月給20万円)
A:社会保険料免除額+出産育児一時金+出産手当金=968,606円
B:20万円×10ヶ月−社会保険料給与の2割=受取額合計160万円
A+B=約257万円
●産休〜育休1年取得する場合
A:社会保険料免除額+出産育児一時金+出産手当金=968,606円
C:社会保険料免除額+育児休業給付金=1,499,208円
A+C=約246万円
ほとんど収入が変わらない結果に!
すぐ働く場合の方がトータルで11万円多いですが、
その代わり、保育園代が発生したり、子供の病気などで仕事を休み給与が減ったり、ベビーシッター頼んだり、外食が増えたり、と別途出費が増えるはず。
さらに育休中に支給される給付金は、非課税。
その年は収入(所得)がOに近いでしょう。
なので翌年の所得税、住民税がほとんどかからないということになります。
総合的に考えると、育休はできるだけとった方が得に感じます。
派遣社員の産休育休で気になること
派遣社員でも、正社員でも基本的に申請する手続きの流れは一緒です。
ここでは派遣社員だから気になる事をQAにまとめました。
Q1:妊娠の報告のタイミングはいつ?
A:なるべく早めに
妊娠が判明したら、早めに派遣会社営業担当に報告するといいです。
つわりなどの体調の変化で派遣先に迷惑がかかってしまうかもしれません。
私の場合、妊娠3ヶ月頃(7〜9週)には営業担当に報告しました。
派遣先の上司には営業担当から伝えてもらえるので、緊張もせずノーストレスでした。
Q2:育休明け、同じ職場に復帰できるの?
A:ケースバイケースです。
ほとんど運任せ。復帰できる場合もあるし、できない場合もあります。
派遣先企業の状況により、再び働けることもありますが、その可能性は低いです。
復帰できたらラッキー程度に考えていた方が良いです。
Q3:派遣先が決まってないのに、保育園の申し込みできる?
A:できます。
派遣社員の場合、復帰する派遣先が全く違う職種、勤務時間の場合もあると思います。
それでも育休直前の就労状況を書いて役所に提出します。
それなので、育休直前の仕事はフルタイムで働いていた方が選考に有利です。
就労状況の記入は派遣会社の中の専門の部署に依頼するので、めちゃくちゃスムーズです。
Q4:やっぱり育休復帰しないで辞めたい場合
A:やめられます。
育休中に気が変わり、そのまましばらく仕事をしないで子育てに専念したい、
正社員として別の会社で働きたい。
と、育休前と状況が変わることもあると思います。
そのときは、復帰の手続きを進める段階、次の派遣先が決まる前に派遣会社に事情を説明しましょう。
私の場合、仕事に復帰することは決まっていましたが、育休を取得した派遣会社Aで良い仕事が見つからず、別の派遣会社Sで紹介された仕事をすることになりました。
派遣会社Aにはそのことを伝え、契約終了の書類のやりとりだけで終わりました。
【私の体験談】育休復帰した時のこと
私が実際に育休を取得して復帰するまでのことを振り返ります。
妊娠判明〜派遣会社に報告
妊娠がわかった当時、私は派遣会社Aから、金融系のコールセンターに派遣されていました。すでに1年10ヶ月継続して勤務していました。ここでは月1回派遣会社営業担当と個別の面談があったので、妊娠がわかって6週〜で営業担当に直接報告しました。
当時は、派遣社員は育休取れる条件を調べてもいなかったので、営業担当に「育休は取れる」と言われ、安心しました。
妊娠中
妊娠中は、大きく体調を崩すこともなく、順調でした。定期的な検診も土曜日に行くようにしていたので、仕事は妊娠前と同じフルタイムで産休直前まで働きました。
産休〜出産
有給は残っていなかったので、産休直前(予定日の6週間前)ギリギリまで働きました。
出産は計画分娩だったので、出産予定日の3日前に出産しました。
出産育児一時金(42万円)は直接受け取らず、病院とハローワークがやりとりして金額を計算して、自己負担分を病院で支払うという流れでした。
育休中
育休中は2か月に1回、給付金を受け取りながら育児と専業主婦ライフを満喫できました。お金の不安が少なかったので、育休が取得できて本当に良かったと思いました。
復帰直前
育休が終わる日の2ヶ月くらい前から、新しい派遣先を決めるために動き出します。
私の場合、産休前の職場に時短勤務で戻るつもりでした。(元同僚も時短で数ヶ月前に復帰していたというので私も同じように戻れると思っていた。)
いざ、営業担当が派遣先に現在の募集状況を問い合わせると、
「現時点ではフルタイム勤務なら受け入れることは可能だが、時短は募集していない。」と、つれない返事が。。。
私はフルタイムで働くということも考えていたのですが、派遣先のつれない感じを察して、
気持ちを切り替え、新しい職場を探すことにしました。
1年半以上ブランクができていたので手始めに、短期の仕事や日雇いの仕事など2ヶ月ぐらい働いて、
その後派遣会社Sで長期のIT事務の仕事が決まりました。
復帰後
フルタイムでIT事務の仕事に復帰後は、仕事、育児、家事の両立に慣れるまでバタバタ大変な日々を過ごしました。
育休取得のことで「こうしておけば」と後悔していること
当時の私は育休の制度について何も知らず、行き当たりばったりの状態で、仕事復帰まで過ごしてしまっていました。
先に知っておけばよかったと後悔している事をまとめました。
後悔①:出来るだけ休んだり早退したりせずに働くこと
2ヶ月に1度支給される、育児休業給付金。
育児休業給付金の金額は産休に入る直近6ヶ月の給与(額面)から計算されます。
派遣社員の場合はほとんど時給制なので、毎月の出勤日数と労働時間ができるだけ長い方がその分もらえるお金が多くなります。
妊娠中なので無理はいけませんが、体調に問題なければできるだけ働いていた方が良いです。
後悔②:夫の扶養に入れば良かった
後悔③:副業を始めておけば良かった
産休に入ってから出産までの数週間と、出産後、赤ちゃんが寝返りをするようになる6か月ぐらいまでは、結構時間に余裕があります。
その時間を使って副業するのがお勧めです。
私はその頃ドラマを見たりして時間を過ごしていたので、副業を始めておけばよかったと思いました。
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まとめ
派遣社員でも育休は正社員同様に取得できます。
状況が許す限り取得した方が良いです。
派遣社員の場合は、同じ職場に復帰できず、慣れない仕事をすることになり不安もあると思いますが、大丈夫ですよ。育休前より良い条件の仕事を見つけて充実した派遣ライフを送りましょう。
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