派遣社員って基本的には契約期間中(契約期間満了まで)は働かなければいけないです。
でもどうしても契約満了前に辞めたい時ってありますよね?
そんな時は、どうしたらスムーズに確実に辞めることができるでしょう?
今回は妻のエミが派遣契約満了前に辞めた経験をもとに、契約満了前にスムーズに辞められる方法をあなたにお教えします。
Contents
気をつけよう!派遣先の会社には自分で言う必要はない。
ネットで検索すると、いろんな情報が飛び交っていて混乱している人もいるかと思い、先に言っておきたいポイントは、
派遣社員が自分自身で、今の職場(派遣先)に辞めると言う必要はありません。
私たち派遣社員が雇用契約を結んでいるのは、あくまでも派遣会社です。
辞める手続きを進めていくのは派遣会社となので、今の職場(派遣先)の上司に自分から辞めるということを話す必要はないのです。
派遣会社と派遣先の企業が手続きを進めます。
派遣契約満了前に辞めるためのスムーズな流れ
契約満了前にスムーズに辞めるために準備しておいた方が良いことをまとめました。
- 雇用契約を結んでいる派遣会社の就業規則を前もって確認しておく
- 辞める理由を準備しておく
- 派遣会社担当営業に電話orメール
- 担当と電話で話すor面談
- 営業担当が派遣先に連絡し会社同士の手続き
- 辞める日付が決まる
- 書類にサインなど本人の手続き
- 辞める日まで働くor最終日にだけ出社し荷物を取りに行く
①.雇用契約を結んでいる派遣会社の就業規則を前もって確認しておく
すぐにでも辞めたい気持ちはわかりますが、「今日限りで辞めます。」と言うのはなるべく避けたいですね。スムーズに辞められずに派遣会社とも派遣先とも揉めてしまう可能性があります。
前もって、現在自分が契約している派遣会社の就業規則を確認しておきましょう。
派遣会社の就業規則は登録した時にもらった冊子の中にあるか、web上に登録した「マイページ」(会社によって名前は違う)の中に記載があります。
パーソルテクノロジースタッフの就業規則(一部を抜粋)
第11条(退職手続き) スタッフは前条第1項第2号により退職の申し出をするときは、退職を希望する1ヵ月前までに会社に申し出て、かつ会社の同意を得るものとする。 2.退職を申し出たスタッフは、退職までの間に必要な業務の引き継ぎを完了しなければならない。 3.退職を申し出たスタッフは、会社の承認があるまでは従前の業務に服さなければならない。(パーソルテクノロジースタッフの就業規則より引用)
リクルートスタッフィングの就業規則(一部を抜粋)
雇用期間中であっても、派遣スタッフが次の各号のいずれかに該当したときは、その日をもって退職とする。
一 会社へ「退職届」を提出し会社の承認があったとき。ただし、退職届は2週間前までに提出するものとする。(リクルートスタッフィングの就業規則より引用)
アデコの就業規則(一部を抜粋)
第31条 (就業辞退の申し出)
スタッフは、就業の辞退を希望する場合、辞退しようとする日の14日前までに申し出るものとし、会社はやむを得ない事由と認めるものは承認するものとする。(アデコの就業規則より引用)
どの派遣会社の就業規則の中にも「期間満了まで働かないと違約金が発生する」などということなどは書いていないので安心してくださいね。
②.辞める理由を準備しておく
次に辞める理由の準備です。
本当の理由が「仕事が合わない」とか「上司が嫌な奴」という理由だったとしても、派遣先が嫌で辞めるという理由は、派遣会社にも言わない方が良いです。場合によっては引きとめられてしまうことになりかねません。
必ず、派遣会社に言うための建前上の理由を準備しておきましょう。
辞める理由としてよく使われるのは以下の2つ。
- 家族の介護(看病)が必要になった。
- 自分が病気になったので治療のため。
どちらもそう言われてしまうと、無理に引きとめにくい理由ですよね。
派遣会社も本当なのか疑っていたりするのでしょうが、プライベートなことでもあるのであまり突っ込んでこない印象です。
自分が病気になったという理由を使う場合、派遣会社によっては診断書を見せて欲しいといってくる場合があります。
③.派遣会社営業担当に理由を説明する〜退職日当日までの流れ
建前上の理由が決まったら、次に派遣会社営業担当に電話かメールをします。
私が実際に営業担当に送ったメールはこちらです。
【メールの例】
お疲れ様です。
〜〜会社で就業中の○○です。
誠に勝手で申し訳ございませんが今月末をもって契約解除を希望したくご連絡しました。
理由は、□□です。
どうぞご理解いただきたく、お願い申し上げます。
以上、よろしくお願いいたします。
メールを送ると、担当から事情を聞くために電話or面談の打診が来るはずです。
その時に、建前上の理由を口頭でも話しましょう。
契約満了まで続けてくれと言われても、続けられないと答え続けましょう。
担当の性格によってはアッサリ納得か、多少粘られるかになります。
そこからは、派遣会社にお任せ。
派遣会社と就業先がやりとりしてくれて、契約終了日が決まります。
その後は事務手続きのみ。
書類を提出したり、就業先の会社から借りているものを返したり、自分の荷物を取りに行ってこの職場とおさらばできます。
私が実際に使った辞める理由
私が実際どのような流れで辞める手続きをしたか、2回の経験をそれぞれお話しします。
実際に使った理由①(派遣会社:J社)
●派遣会社に伝えた建前上の理由:自分の体調不良
体調不良の理由は特に聞かれることはなかったのですが、もし聞かれた場合を想定して、「もともと持っている持病(子宮の病気)が悪化し、就業することが難しくなった。」と答えるつもりでした。
●本当の理由
- 直属の上司が苦手で、最近隣の席になってしまったのが苦痛だった。
- 東日本大震災直後で、高層階にあったオフィスに通うのが怖くなった。
●辞めるまでの流れ
①3月中旬の週明け月曜日から体調不良で連日欠勤していた。
②欠勤3、4日目で就業先から派遣会社に連絡したらしく、派遣営業担当から私の携帯に連絡があり、そのタイミングで事情を話す。
③電話の後、派遣会社が就業先と手続きをとり3月末にて退職となる。
④契約最終日に営業担当と一緒に派遣先へ、自分の荷物を整理し、就業先上司と営業担当と挨拶をし終了。
●感じたこと
この時の営業担当は女性でした。体調不良の理由も聞かず、診断書の提出もなく、あっさりと納得して、手続きしてくれました。
初めての経験でドキドキしていたけど、最終日に挨拶&荷物をとり終わった後は、解放感でいっぱいでしたね。
実際に使った理由②(派遣会社:A社)
●派遣会社に伝えた建前上の理由:家庭の事情で今の就業形態で働くことが難しくなった。
今回は家庭の事情とは何か詳しく聞かれたので、「夫の借金が発覚し、今の時給と時間帯では収入が足りない、今以上に稼がねばならなくなった。」とはっきり伝えました。
●本当の理由
- 時給アップ、スキルアップのため早く転職したかった。
●辞めるまでの流れ
①退職希望の日(月末)の約1ヶ月前に派遣会社営業担当にメール。
②面談することになり、日程調整をメールでやりとりする。
③面談の際は、上記の理由を話す。引きとめられたが、私の意思が固いので諦められ、辞めることを派遣先とやりとりする方向に進めていく。
④契約終了日まで出勤し引き継ぎしながら、自分の希望通りの月末に退職。
●感じたこと
この時は、派遣先企業にも引き止められて、とても心が痛かったです。
番外編:もう二度と派遣先企業に行きたくない場合
コレは自分達では経験したことがないのですが、何度かそういった場面に遭ったことがあります。
そういう状況になってしまうことは誰にでもあるもんです。
実際にどんなやりとりをしたのかまではわからないのですが、どうしても、どうしても就業先に行きたくない場合、二度と行かないで辞める場合もできます。
営業担当に辞めたいと相談する時(自分の体調不良が良いかも)就業先に出向くことも面談で外に出ることも難しいことを伝えましょう。
体調不良の内容は「精神的な理由」にしておいた方が良いですね。
派遣会社担当が診断書の提出を求めて来るような強気な場合は、心療内科に言って診断書を書いてもらいましょう。
その後、就業先から借りているロッカーの鍵やカードキーなど返却を求められるので、郵送で送るように指示されると思います。就業先に置いてある自分の荷物も郵送で送ってもらうことができるでしょう。
派遣先も派遣会社も、人の私物は捨てることができないですからね。
まとめ
今回は、派遣契約満了前に辞めたことのある経験談を元にスムーズに辞めるための流れをお話ししました。
自分で経験して思ったことは、派遣会社はどちらかといえば私達派遣社員の気持ちを親身に考えてくれると感じました。よほどこちらが理不尽な対応をしない限り、辞める方向で手続きを進めてくれると思います。
何でもそうですが物事をスムーズに進めるためには準備が大切です。
また、面談の時など自分の意思を伝える時は毅然とした態度でいることがポイントです。
曖昧な対応をしていると引きとめられる可能性があります。
私達夫婦とも現在就業中でオススメの派遣会社はパーソルテクノロジースタッフ。
未経験でも好待遇の仕事を紹介してもらいやすいですよ。
日本人はやめる練習が足りないようです。。
もっと、気軽にやめる時代が来るといいですね。
この本読めば、やめる事が少しは気楽になるかも。